冬に御前崎港で水揚げされる脂の乗った「曳き縄釣りの鰆」は地元では刺身で食べられてきたが良く知られていません。地元漁師オススメの美味しい鰆をもっと知って欲しい。そこで、南駿河湾漁協では活締め、脂肪量計測といった独自の基準で選別し「波乗り鰆」ブランドとして出荷いたします。
上記の条件を満たすものに連続no入りのタグ付けを行い、御前崎港水揚げのブランド鰆「波乗り鰆」として出荷いたします。
鰆の高鮮度処理(活締め、脱血処理)については処理方法を取り決めし、漁師さんと南駿河湾漁協が一体となり取り組んでいくように決定しました。曳き縄一本釣りにて漁獲後、船上にて血抜き作業し、身割れを防ぐために立てた塩ビパイプ中に入れ海中での放血し氷中で保管し出荷されます。御前崎港に出荷後、「2.5kgから4kgの重量」を満たすものについて漁協職員が脂肪計測機にて1本づつ測定し「脂肪量10%」以上のものにブランドロゴ入りのタグ付けを行います。
脱血した鰆の身と野締めの身質を比べてみると血の赤みが抜け鮮やかなピンク色となり血の生臭さが減り、鮮度の低下が緩やかになります。これは脂の乗った鰆を熟成させる場合に重要な作業です。さらに魚体が大きい鰆を一度に使うことが大変な料理店にとっても1本丸ごとを日にちをかけ消費することができるので、使い勝手の良い鰆となります。
ブランド化と言葉でいうのは簡単ですが地域に根ざし他にはない特徴で高い価値を付加していくには、漁師さん、南駿河湾漁協だけでなく仲買人、水産技術研究所の職員や6次産業化専門家とともに名称の決定から漁獲から船上処理の方法確立、流通販売、SNSによるPR方法などを検討しどうやったら美味しい鰆を末端のお客様にお届けできるかを考えてきました。
平成30年11月26日に行われたブランドのお披露目では地元のテレビ局様や新聞社様で取り上げていただき、漁師さん、仲卸業者様、漁協関係者と共に試食会を行いました。その波乗り鰆ブランド発表会では販促の「のぼり」や「ポスター」を配布し御前崎の新名物になるようにと拡販をお願いしました。
地元の静岡県御前崎市周辺では昔から年末になると生のお刺身で食べる習慣がありました。波乗り鰆は高鮮度で脂肪の量が多いためお刺身での生食をおすすめしたい魚です。試食をする中で漁協内で好評だったのが炙りタタキのお刺身でした。鰆の皮自体は結構固めでそのままでは身との食感バランスが悪いのですが、炙ることで食感が変わり香ばしさも加わり大変美味しくなりました。
背と腹側では脂の乗り方が違うためその違いを味わう盛り合わせも素材が味わえる食べ方でオススメです。
現在、別ページで「食べられるお店」と「販売店」について随時情報を更新中です。
お店はこちらのページで紹介中
リクルートの募集をしています。
南駿河湾漁業協同組合御前崎本所
〒437-1623 静岡県御前崎市港6131
電話 0548-63-3111
営業時間 7:00〜16:00
静岡県御前崎で水揚げされる鰹やしらすなどの海の幸の水揚げ状況や豆知識、御前崎の海に関する情報などを発信していきます。フォローしていただけると嬉しいです。